◆『二重の不実』あらすじ
大公殿下は、臣下の女性達の中からお妃を選ぶのが決まり。
その結婚相手として、ある狩の日に出会った少女・シルヴィヤを選んだ大公は、自分の邸に招き入れる。
しかし、彼女には既にアルルカンという心に決めた恋人がいた。
自分の意志に関係なく邸に連れて来られたシルヴィヤは大激怒。
音楽やダンスの豪勢な催しで彼女をもてなすが、
シルヴィヤには鼻につくだけで食事すらも取ろうとはしない有様。
お付きのトリブランのどんな説得も聞き入れようとはしない。
妃を選ぶ法律は無理強いを禁じているため、命令として従わせることもできない。
それならばと、アルルカンにシルヴィヤを諦めるようあの手この手を使い説得するが、
貴族ならば諸手を上げて喜ぶはずの名誉や財産の話に、アルルカンは全く興味を示さない。
打つ手を無くした大公は、家臣の娘・フラミニヤの策略に望みを託す……
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