振るい落とし(笑)

 まず、ここの時点で勘違いを徹底的に修正しておいてほしい。
 声が可愛いとか、おもしろい声をしているから「声優にでもなってみようかな」っている人は、今すぐにでも諦めなさい。
 コスプレの延長線上で、キャラになりきるため声優を目指すなんて人も、さっさと諦めなさい。
 声優ファンの延長線上で「もしかしたら、大好きなアノ声優さんに会えるかも」なんてつもりで声優を目指す人も、さっさと諦めるように。
 良かったね。人生を棒に振る前に気づけて。どこの養成所にもいるんだよね、ここらへん勘違いしちゃったまんま、人生を無駄遣いしている馬鹿太者ってーのがさ。

「声優とは、役者のマスコミ・ビジネスのひとつである」

 つまり、アマチュアの声優なんてのはいないし、役者じゃない声優なんてのも、この世にはいない(プロの水準に達していない声優や、役者と呼ぶにはおこがましいタレント風情が声優を名乗っている実例もあるんだけれどね……)。
 「声優になる」とは「プロの役者になる」ことなのである。
 ここでわざわざプロと銘打つのはなぜか? ハッキリいっておくが、学生演劇やアマチュア小劇団での経験なんてものは、プロ役者になるためにはほとんど役に立たない。いや、学生演劇やアマチュア小劇団は発声や台詞回し、所作に「変な癖」がついてしまうことが多いので、やらないほうがマシでさえある。

「声優になりたいならば、上京するしかない」

 最近では地方に分校をもつ養成所や専門学校があるが、そこを卒業しても、プロダクションに入らない限りは声優としてデビューすらできない。しかも、声優は標準アクセントで喋るのが基本。地方在住のまま、アクセントを直すなど不可能に近い。
 プロダクションに入ろうと思うならば上京するしかないのが現実。だったら、勉強段階で上京するのがいちばん手っ取り早いのである。
 プロ役者になる決意がない人、上京するつもりがない人、標準アクセントを身につける覚悟のない人は、この時点で諦めてください。



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